娘との笑顔の会話に幸せです。

2月 5, 2011 in Testimonials

お子さま:女の子

2歳を過ぎたころ、娘は言葉が遅れているなと漠然と感じていました。2歳6か月を過ぎると、娘の言葉の使い方によそのお子さんとは明らかに違う特徴があると感じました。その頃から私は「娘は障害児なのでは?」という不安に駆られ、どこか良い所で発達相談を受けられるように、毎日娘が言った言葉や不安に思う点を日記に書いていました。そのうち心配で夜も眠れなくなり、毎日夜中に起きてインターネットで3時間以上障害について調べていました。するとある時、「遅延エコラリア」という言葉を見つけました。これを読んだとき、私は生まれて初めて全身の血の気が引き、立っていられれないほどの衝撃を受けました。私がそれまでずっと娘に対して感じていた言葉の違和感がこの「遅延エコラリア」とぴったり一致していたからです。やはり娘は障害児だった・・・と思いショックで泣きました。私はその日以来、毎日泣くことしかできませんでした。でも冷静な主人が、娘が少しでも良くなるようにと、インターネットで療育のことをたくさん調べてきてくれました。その中に自閉症のお子さんに効果的な療育として「ABA」というものがあることを知りました。娘に障害があると分かっても、娘がとても可愛く愛しい存在であるという気持ちは少しも変わりません。むしろ娘には、「自分もこの世に生きていていいんだ」「自分にもこんなことができるんだ」という自信を持って生きていってほしいと思い、療育を受けさせたいと思いました。

私は、主人が調べてくれた10か所以上の療育機関全てに電話やメールで問い合わせ、気になった所には見学に行きました。すると調べていくうちに、「ABAは料金がかなり高額で、しかも週に9時間以上やらないと効果が期待できない」ということを知りました。そして場所によっては療育を行う上で、教材費、施設利用費、療育プログラム作成費、スーパーバイザーによるチェック料、ファミリーミーティング料などの料金がかかる所もありました。娘にABAを受けさせたいけれど、こんなにも費用がかかるのであれば、長期に通うことは不可能だと思いました。そんな中、私がスキルキャンプに決めた理由はいくつかあります。

初めてお電話で問い合わせした際、とても明るく気さくに対応してくださいました。ご自身も自閉症のお子さんをお育てになり、お話ししているうちに矢嶋さんからパワーとエネルギーをいただいたような気がしました。他の療育機関は、正直言って暗い印象を受けたのです。何度電話をしてもなかなか繋がらなかったり、繋がっても担当の方が忙しそうにあまり詳しい説明をしていただけないっことがありました。また、資料を送ってほしいとお願いしても分かりにくい説明と料金が紙一枚に英語で書かれていたり、電話で話しをしても、療育機関の熱意や気持ちが全く伝わってこない所もあったので、矢嶋さんとお話できた時は「娘の療育先はここかもしれない」と感じました。

スキルキャンプは先に記した教材費、施設利用費、療育プログラム作成費、スーパーバイザーによるチェック料、ファミリーミーティング料などが別途発生するのではなく、それらをまとめて1時間いくらでという形でやっていただいているのでそこに「嘘偽りの無さ」を感じました。

お部屋の作りのあらゆる箇所に工夫が施されていて、初めて見学に行った際、あまりに素敵なお部屋なので感動しました。他の療育機関は、ただ「きれいなマンションの一室」という印象なのですが、スキルキャンプは子どもに来たいと思わせてくれる場所だと思います。

始めのころは、先生に簡単な指示をされただけで泣いて暴れ、全くセッションになりませんでした。そこまで泣いて大暴れするほど嫌がる娘を見たことがありませんでした。一度は療育を決意したものの、ここまで嫌がっているのにやらせる必要があったかと少し後悔の気持ちもありました。そしてABAは費用が高額なので、こんなふうにセッションにならないのなら費用をどぶに捨てるようなものだなと思いました。先生の指示による課題なんでできるようになるのは遠い先のことかもしれないとあまり期待は持てませんでした。

スキルキャンプに通い始めて5回目くらいのころ、始めて先生の指示を聞くことができました。たしか鼻を触って」「回って」「走って」というような動きの指示だったと思います。それ以降、娘の反応が格段によくなりました。それまで言葉は単語やごく簡単なことしか言えませんでしたが、今では言葉数が劇的に増え、質問に答えたり、自分の意思を言葉で表現できるようになりました。娘は言葉の理解は弱いのですが、記憶することが得意だということが分かり、教えれば教えるほどなんでも覚えられるようになりました。近所の児童館で親子体操に通っていたのですが、そこでもお友達の前で自分の名前や年齢を言ったり、走るべきところで一人でしっかり走り、ダンスなどもお友達と横一列に並び、先生の動きをよく見て積極的に参加するようになりました。以前は娘と一緒にいても、コミュニケーションとても取りにくく、会話が一切成立しないので、親としてさみしい思いや悲しい思いをすることがとても多かったです。けれど今は私が聞いたことに返事や答えが返ってくるので、娘と話すことが楽しくなりました。普通のお子さんとは違っても「成長できる」という自信が持てました。